煎茶道

 お茶を飲むことは、何世紀にもわたって日本人の日常生活に深く根付いてきました。江戸時代に栄えた煎茶文化は、文人墨客に愛され、やがて一般の人々にも広まりました。そして今日、ここアメリカでも日本茶の魅力に親しむ人々が増えています。

 

煎茶道では、涼炉と呼ばれる小さな炉で湯を静かに沸かし、急須にお茶を淹れた後、小さな茶碗に注ぎ分けます。特に、煎茶道の基本のお点前では、最高級かつ繊細な日本茶である玉露を用い、急須に湯を注ぐ際には特別な注意を払い、柔らかく葉を開かせます。お客様には、一煎目と二煎目の微妙な風味の違いを味わっていただきます。煎茶やほうじ茶など茶葉に応じた異なる淹れ方があり、いずれも優雅で心のこもった所作とともに供されます。

 

煎茶道は、洗練された手順の背後に、小ぶりで繊細な道具の美しさや、伝統的な文人文化に根ざした厳かな品格を大切にしています。定められた手順に従うことで、自然と美味しい一杯が淹れられる——美しさと合理性が調和した世界です。一つひとつの所作には、客人への敬意と細やかな心配りが込められています。

 

江戸時代から受け継がれる日本文化の美と精神が、現代の暮らしと調和する、生きた伝統——

煎茶道の世界を、ぜひデモンストレーションでご体験ください。

41日にロードアイランド州州議会で日米和親条約締結170年を祝い、締結された331日を「ジャパンデー」とする決議が採択されました。

議場で採択を見学し、領事館主催のレセプションで総領事、名誉領事、州議会議員日系3世のリンダ議員、ペリー提督の子孫ドクターペリーなど、

日米親善に尽力されている方々やブラウン大学やロードアイランド州立大学の日本語講師の方々にお会いする機会がございました。

 

ロードアイランド州のジャパンデーに関する領事館の記事です。

https://www.boston.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00981.html

 

ボストン領事館の箕谷領事は、煎茶道を学んだ経験があり、この度、ボストンで開かれる日本祭りでの実演の機会を頂戴しました。

準備と撤収それぞれ15分、実演30分です。

 

今朝、祭りのウェブサイトに掲載するPR文を急いで作るよう依頼されました。

全く日本茶の知識さえもない方々にどう伝えるべきか、英語の単語も気を付けて選んだつもりですが、時差もあり、お家元に確認していただく間もなく、領事館へ提出しました。

 

ボストンを中心にニューイングランド地方では、裏千家の茶道が長い間、日本文化の啓蒙活動をけん引されてきたようです。

裏千家では「Japanese Tea Ceremony」と英訳されている様子で、混同を避ける為にも、文人文化の影響や文人墨客に愛され、盛り物の様な独特の芸術があることを踏まえて、「The Japanese art of Senchado」とさせて頂きました。煎茶道の体験をしてくれているアメリカ人の友人たちに聞いたところ、言葉の響きと印象が煎茶道に合っていると言ってくれました。

Senchado」はまだ知られていませんが、この言葉が「Maccha」のように多くの人に知ってもらい、世界中に広がる様に頑張りたいと思います。

ペイス1