小笠原流煎茶道便り「日々是好日」

関西を拠点に、日本各地・海外において小笠原流煎茶道の保存と伝承を図るとともに、煎茶道文化の普及活動を行い、日本文化の向上と発展に貢献する 『小笠原流煎茶道』の公式ブログです。

関西を拠点に、小笠原流煎茶道の保存と伝承を図るとともに、
煎茶道文化の普及活動を行い、日本文化の向上と発展に貢献する
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カテゴリ: 九州支部

10月1日小倉城小笠原庭園にて小倉北区文化祭お煎茶の会が開催されました。
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まだ暑さが残っており,少し汗ばむようなひよりのお茶会でした。
小倉北化祭の煎茶連盟のお茶会で、小笠原流は、一席の立礼席の担当でした。コロナもおさまり、
15人席の立礼席での茶席にいたしました。

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床のお軸は、お家元の書の「友諒」盛物は、「百事大吉」柿の実のついた枝に百合根、年を越した去年の黄色の大きな実と今年の青い実の橙(代々)。そばに毬栗のついた栗の枝と籠に持った毬栗。

お客様にも毬栗をご賞味いただきたいとお菓子は毬栗に見立てた「笑み栗」といたしました。

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当日は、「十七夜(立待ちの月)」お点前は、抱月棚点前。秋を感じていただく席作りにこころがけました。
立礼席は、庭園の茶席をかねておりますので、一般のお客様もご一緒でした。皆様、煎茶席に大変興味を持って喜んでいただきました。
当日は、二席の書院二の間は、方円流の席、和室では、午後から小笠原流の家元嗣の講習会とお茶一色の一日でした。
                         

報告書の記入者 小倉北支部 中村 翠道

中村先生 ご報告ありがとうございました。当日は多くのお客様でいましたね。隣室での講習会と重なり、少しだけ覗かせていただきましたが後見役で一生懸命ご説明されている最中でした。
小倉北、西、東支部の皆様、一日お疲れ様でした。今後益々のご活躍を期待しております。

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旧蔵内邸観月会が終わり、早一カ月が過ぎました。

印象深い思い出となるお茶会で、青峰会の若い方達の立振る舞いや美しい所作に、我が生徒さん達は刺激を受けました。

新たな気持ちでお稽古に取り組みました次第です。
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自宅お稽古(抱月棚点前)

親子さん二人がお伝書習得に会稽古を積んでいます。

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お稽古(比翼棚・香羽点前)
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生菓子は、金谷が作りました。
水巻支部の皆様、お便りありがとうございます。早いもので中秋の名月の旧藏内邸茶会からひと月以上過ぎ、立冬となりました。その後もお稽古に励まれているご様子嬉しく思います。
抱月棚に雁行と復習もされているのですね。金谷先生手作りの美しい和菓子をお稽古でいただけるのは有り難いですね。引き続き、水巻支部の皆様のご活躍を期待しております。

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秋も少しずつ深まり地域では文化祭、神社の秋祭、ハロウィン等イベントで盛り上がる中、三年ぶりのお煎茶の会を開催すること出来ました。
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10月28日お煎茶の会「高見市民センター」
 今回は地域の方々や、初めて参加される方が多く、心なしか私達の気持ちも高揚し、お棚は抱月棚で、お道具の説明、お茶は八女茶、お生は齢草(よわいぐさ)等会話もはずみました。
お点前のお茶も美味しいわーとお声を戴き、お点前さんは御年91才とお知らせすると、又々ワーと感嘆の声があがりました。賑やかな一日となりました。

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 報告書の記入者    甲斐 翠裕  

八幡東支部の皆様、ご報告ありがとうございます。
10月でも日中夏日になる日も多かったのに一日お着物でお疲れ様でした。
茶会の裏方はどうしても慌ただしくなってしまいますが、
お客様も喜ばれたようで何よりです。
お茶をお稽古されている方は本当にお元気です。まさしく「茶是長寿の友」ですね。
八幡東支部の益々のご活躍楽しみにしております。

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先日の北九州旧藏内邸観月祭茶会でお世話いただきました光畑様からご感想の手紙を頂戴しましたのでご紹介させていただきます。
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煎茶の里があっていい         

一般社団法人豊前国小笠原協会理事  光畑浩治

 

 令和五年(二〇二三)秋、福岡県築上町「旧蔵内邸(国指定名勝)」で、中秋の名月観月茶会が開かれた。公益財団法人小笠原流煎茶道の小笠原秀邦家元嗣による厳かな茶会は、九州総支部の同門により、月明かりの下で厳粛な儀式になった。一〇〇余名の出席者が五席に別れ、案内され、香で浄められ、縁起良く飾られた文人華、日本一の八女の星野村の玉露と、名月にちなんだ和菓子で喧騒を忘れ、心ゆくまで観月会を愉しむ時が持てた。

 旧蔵内邸は明治から昭和にかけて筑豊の炭坑経営で財を成した蔵内家三代(次郎作・保房・治郎兵衛)の本家住宅で贅を尽くす「凜」とした「煎茶様式」の大邸宅とされる。

 茶は、粉末茶を使用する「抹茶道」と葉茶を急須で淹れる「煎茶道」がある。

煎茶は、インゲン豆で知られる中国の禅僧・隠元隆琦(一五九二~一六七三)が、寛文元年(一六六一)に京都宇治の黄檗山萬福寺を開創、煎茶などの中国文化を導入した。後、高遊外売茶翁(一六七五~一七六三)が、茶を売りながら禅や人の生き方を説き「煎茶道」を確立したとされる。彼は「通仙亭」という庵を構えた。そこには池大雅、伊藤若冲、上田秋成、富岡鉄斎などの文化人が集った。そして「売茶翁に一服接待されなければ一流文人とは言われない」などの風土まで生まれたようだ。さらに煎茶精神は、江戸中期の文人・頼山陽(一七八一~一八三二)を介して幕末の尊王の志士などにも影響を与えたとされる。
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(正客:光畑浩治様)

煎茶は抹茶のように茶室や道具にこだわることなく、自由で闊達な精神や風流を好む文人墨客の間で流行したようだ。多くの文人らに詠まれた句や歌が遺る、それを掬う。

 棚経の僧に煎茶をすすめけり    海野勲

茶にまさる物なしといふは我ならず声そろへて言ふわが舌わが喉  窪田空穂
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 豊前国で歴史を刻んだ宇都宮家は、口伝によると「抹茶よりも煎茶がいい」と豊前市の求菩提山はじめ周辺の山野に茶畑を広めたとされる。その宇都宮の流れを汲む蔵内家の「奥屋」が煎茶式なのも納得できる。また国内に三十を超す煎茶流派があると聞くが、観月会が「素晴らしい。美味しい、お茶会でした」の感想で「煎茶教室を」の声。

そこで小笠原が治めた豊前国ましてや「煎茶心」ある宇都宮の地で小笠原流煎茶の「道」と「理」の学び舎の誕生は相応しい。自然豊かな築上が「煎茶の里」として、これからの時代を歩みだすのもいい。

 
 略歴:昭和二一年(一九四六)福岡県行橋市に生まれる。行橋市役所に奉職。総務課長、教育部長などを経て平成一九年(二〇〇七)定年退職。後、一般社団法人豊前国小笠原協会などの役職を勤める。著書に『ふるさと私記』『ものがたり京築』『京築文化考』『田舎日記』ほか。
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10月1日は午前中に朝日カルチャーセンター北九州において「大人のためのたしなみ茶論」開催しました。秋冬講座として依頼があり3回コースとなります。IMG_4028
今回は秋の行事についての解説と茶菓のいただき方などをいたしました。一般参加の方も大変喜んでくださいました。
午後からはお隣にある小倉城庭園(通称・小笠原庭園)で小倉地区の講習会です。
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今回は露地の作法からいたしました。
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席入りの仕方
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卓式点前を交代で勉強
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リクエストの雁行や質疑応答などもあり和やかな講習会となりました。
当日は朝から小倉北区文化祭茶会が開催されており、小倉城庭園の講習会の隣の部屋では、小倉西、小倉北支部のみなさんが小笠原流席を開かれておりました。
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観月茶会から続けてご参加の皆様、ご協力ありがとうございました。九州総支部の皆さんの煎茶愛や盛り上がりも実感いたしました。これからも小規模でもよいので稽古会や煎茶会を続けて楽しみましょう。







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