島根支部 佐々木先生が5月29日開催された浄光寺若葉茶会のご報告を村井様より頂きました。
本堂から書院への長い渡り廊下。「清風 通仙亭」細竹に茶旗が揺れます。五客一亭でのおもてなし。点て出しはせず、茗主と童子、二人一組になり五席で同時に点前が進みます。若葉茶会八回目にしての一風変わった茶席にお客様も興味津々。茗主と童子とお客様、近い空間ゆえの和やかさでしょうか、各々の席で各々に会話が弾みます。水注からの水の流れ、茶葉の振り出しの様子、建水へのせせらぎの音、お客様も共にお楽しみくださっているご様子。「急須から糸のように細く美しく注がれるんですね。」隣の席からそんな声も聞こえてきます。“常の道具拝見”とはまた違った意味で“動きの中”に一つ一つの煎茶道具を間近に感じ愛でていただけるのもうれしいことでした。
美しい所作への一歩一歩、道具を大切に扱う集中心、道具選び、道具合わせの楽しさ、日頃の稽古で先生がご指導くださっている様々な過程の大切さ、それを基に、社中一同“和”を以って臨みました。めりはりのあるそして気品ある点前を心がけました。
広縁のガラス戸の向こう、お寺の境内の若葉が降り始めた雨にしっとりと、煎茶空間がより味わい深いものとなりました。
今年も浄光寺婦人部でご準備くださった“おしのぎ弁当”が大好評。
全てに感謝の清々しいお茶会でした。
~一部抜粋 全文は次号同門誌に~