子ども伝統文化わくわく体験教室 

この教室は兵庫県茶道協会の行事の一つで、この度関西総支部の三人で担当させていただきました。

丁度コロナの緊急事態宣言中でしたが、学校側は入室の先生の数を最小限の五人にして、机の間隔を空けたりして開催されました。
宝塚教室


特殊支援学級児の個々の様子を前もって伺っていましたが、初めての面装なので内容の進め方が不安でした。そこで準備だけはしっかりしておいて当日の子どもたちに合わせながらやっていくことにしました。

体験当日は、まず最初に実物のお茶の木を見てもらい煎茶にまつわる話を簡単にしました。次に室礼のことで、一回目は「百寿大吉」二回目は「節分飾り」を盛り付けて、それを中心にして話しました。

子どもたちのつぶやきや意見を聞き逃さないでとり上げるように気を付けました。生き生きした表情で話しに乗ってきてくれていることを感じました。いよいよ実技です。

各人が煎茶を二碗ずつ点てます。黒板に点前道具を大きく描いた絵図を掲げて、これを指差しながら点ててもらいます。一碗はお客様の先生に、もう一碗は自分の分です。お茶とお菓子を「ご一緒にいただきましょう」のご挨拶をして味わってらいました。

一口一口大変おいしそうでした。苦いという子も二人くらい居たようですが。

二回とも実技内容は同じことをしました。
最後におみやげとしてお煎茶二人分を渡しました。家族とお煎茶を飲みながら楽しい時間を持ってもらえたら嬉しいなという願いがありました。実はこのことは副お家元様のご提案でして私にしたら思いもつかぬことでありがたかったです。

この会を終えて三人とも何より嬉しかったことは子ども達が一生懸命に取り組んでいたことと、全員が楽しかったと言ってくれたことです。

それからこのような体験会が一過性に終わらずに続けていただきたいということも話題になりました。

貴重な体験をさせていただきましたことに心より感謝してお礼申しあげます。
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兵庫県茶道協会の事業の一環で昨年に引き続きのわくわく体験教室となります。
コロナ禍で心配されましたが無事に開催されて何よりでした。ご報告にもありましたが急須でお茶を淹れることや丁寧な仕草の美しさ、おもてなしの設えなど興味が沸いても子供たちにとって次の機会が無ければ忘れていってしまいます。ご家庭などでもお茶を囲んで今回の学びを生かしていただければ嬉しいですね。
小笠原流煎茶道では幼稚園、小学生という青少年育成事業も各地で開催されていますのでご興味ある方々は本部までお問い合わせください。
ご担当していただきました先生方、本当にありがとうございました。